【連載企画】ゆきぐに探究委員のインタビュー記事_その4
今回は1年生の野上祐希さんの記事を紹介します!
以下は、野上さんが作成した記事になります。
松代高校 野上祐希:松代地域を知り尽くした富澤さんにインタビュー!
今回は、(松代おやっこ村)の会長をされていて、松代地域に詳しい富澤恵子さんに、松代の現状と松代で開催されているイベントについて話していただきました。
松代の現状
現在、松代では人口が全盛期の半分に減少しており、さらに高齢化も深刻な問題となっています。
そして、年々深刻化する人口減少と高齢化により、松代の豊かな里山や棚田の維持管理、昔からの伝統を引き継ぐお祭りや行事の伝承も難しくなってきました。
また、松代には働ける場所があまりないため、東京などへ若い人が出ていってしまいます。
この現状を改善しようと、松代地域では、たくさんの取り組みが行われています。
例えば、
・松代おやっこ村ふれあい市場
・大地の芸術祭
・24時間マラソン
・越後まつだい春の陣(トレイルランニング)
・越後まつだい冬の陣
などがあります。
この記事では、特に松代おやっこ村について詳しく説明しようと思います。
松代おやっこ村について
住所:新潟県十日町市太平167 https://mudaioyakko.localinfo.jp/pages/1745460/menu
松代おやっこ村は、十日町市の山あいにある松代中部地区7集落の有志が立ち上げた組織です。
また、(おやっこ)という名前は、この地の方言で(親戚)という意味があり、観光客や他県や外国から来た人と、里山の自然や人のあたたかさに触れながら、親戚のような都市交流をしていきたいとの思いからつけられた名前です。
次に、松代おやっこ村ふれあい市場で行われている事を紹介します。
ふれあい市場では、5月〜11月の毎週火、木、土、日曜日に地元で採れた新鮮でおいしい野菜やお米を販売しています。
野菜を購入する際は、地元の生産者の方と話すことができ、見慣れない種類の野菜を見つけてもその場で生産者の方におすすめの調理方法を聞くことができるそうです。
また、夏になると、冷たい井戸水が野菜を冷やしてくれています!
お米についても、十日町の雪どけ水と棚田が作った特別においしいコシヒカリだそうで、白米、玄米の両方を販売しています。
松代おやっこ村では、ふれあい市場以外でも野菜やお米を販売していて、都市部でのイベント出店や近隣施設への出張販売などを積極的に行っています。
松代おやっこ村では、野菜やお米の販売以外にも田舎体験、雪あそび体験などもできるので参加するといいかと思います。
越後まつだい春の陣(トレイルランニング)
まつだい春の陣(トレイルランニング)は、かつて暮らしに使われた古道を走るレースで、県外や外国から来る人も多く、400人ほどが参加する、とても人気のあるレースです。
地元の人たちもボランティアとして参加しており、エイドという休憩所では新ミョウガ味噌とちくわの和え物、十日町市産コシヒカリの手毬サイズのちらし寿司、きゃらぶきなどたくさんの郷土料理を参加者に提供していました。
また、松代中学校の生徒も地域の歴史を知り、地域に関わる学習の1つとして大会運営に協力していました。何をしたかというと、大会前の古道整備、メイン会場の農舞台で日本語と英語でアナウンスを行うなど、国際大会の裏方として働きました。
環境保全活動
松代地域は、多様な生き物が棲む里山や棚田のある環境ですが、少子高齢化により、耕作や保全を行う人手が不足しており、現状では山は荒れ放題となっています。私たち高校生も一緒に作業をしたり里山の現状を学んだり、見渡す限り広がる松代の自然を楽しみながら、松代の棚田や里山を守るために、環境保全活動に参加するのもいいかもしれません。
まとめ
今回は、松代地域に詳しい富澤恵子さんへのインタビューでした。
松代地域は人口減少、少子高齢化が進む中でも、今回の記事では紹介しきれないほどのイベントや活動を行っています。イベントにはたくさんの地元の人が参加していて、松代地域から学ぶことはたくさんあると感じました。
以上のことから、積極的にボランティア活動に参加するなど、皆さんも自分の出来ることから始めて行きませんか?
やりたいボランティア活動があるかも! ↓
https://activo.jp/
今回掲載の記事は以上になります。
委員の記事の中でも、特に読みやすい文章でした。知ったことを広める、だけにとどまらず、地元の課題を解決する側にたって、今後の学校生活で地域探究活動を意欲的に取り組んでもらいたいと思います。
お疲れさまでした。